maru labは<障害>や<福祉>といった枠組みを超え、他者との違いを認め合える豊かな社会づくりのための情報発信サイトです。

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近年、障害福祉サービス事業所や地域活動支援センターなどを中心に、障がいのある人たちとの新しいはたらき方や、地域社会での役割を創造していくために、新たな活動を展開しているコミュニティやプロジェクトが増えてきています。
特に障がいのある人たちの表現(アート)活動は、全国各地でも盛んに行われはじめ、自治体主催の展覧会、企業やNPOが主体となったイベントでも作品が紹介されるようになってきています。さらに、福祉事業所の就労支援としてのオリジナルアートグッズの販売、中間支援団体の発足による表現作品の著作権二次使用販売、地域イベントでのアートパフォーマンスやワークショップの出演など、その人らしい個性的な表現が仕事へ発展している事例も増えてきています。
このように近年、福祉事業所の役割が大きく変革していくなかで、その現場で働く事業所職員やサポートする人たちのスキルアップが期待されています。しかし、このような発展的な活動は、福祉事業所の支援者だけではなかなか展開できません。場を提供していただく企業や団体、企画を考えるディレクターやプロデューサー、商品や広報物、会場をデザインするクリエーターなど、さまざまな分野の人とつながりが必要となります。
今回のセミナーでは、表現活動をサポートしている福祉事業所職員、福祉事業所と関わるディレクター、福祉事業所と社会をつなぐプロデューサーを講師に招き、事例報告やディスカッションを経て、障がいのある人たちの表現活動の環境整備や商品化、社会へのアウトプットなどのさまざまなノウハウを参加者のみなさんとともに学び合う時間を提供できたらと考えています。
本セミナーでは、「障がい者支援」だけではなく、参加事業所同士のネットワーク構築も図り、まちの「福祉」や「文化」の向上も目指し、多様性を包括できる「まちづくり」につながっていければと考えていますので、ご興味のある方は、ぜひご参加ください。

開催概要

【開催日】2017年1月21日(土)
【時 間】13:30〜17:00(13:00〜より受付)
【会 場】アートプラザ 研修室(2F)[地図を開く
     大分市荷揚町3-31 TEL:097-538-5000
【対象者】福祉事業所/作業所職員、中間支援団体、その他興味のある方など
【定 員】60人 *応募多数の場合はお申込み先着順となります。
【参加費】無料 *交流会参加の方は会費:4,000円

 主 催:元気のでるアート!実行委員会
 助 成:平成28年度 芸術文化団体等育成事業

プログラム

 13:00〜13:30 参加者受付
 13:30〜13:40 主催者あいさつ
 13:40〜14:20 実践報告①「障がいのある人たちとの表現活動の取り組み方」
         山中理恵(ひまわりパーク六本松)

          表現活動を主体としている「ひまわりパーク六本松」(福岡市)の事例をもとに、
          障がいのある人たちと表現活動を取り組む際に必要な個々の特性を活かした
          表現方法の生み出し方をはじめ、準備する材料や設備などについてお話しいただきます。
 14:20〜15:00 実践報告②「福祉事業所がつくる商品とは」
         杉千種、山口里佳(con*tio)

          障害者アートの発展に伴って、アートグッズなど商品への注目も年々高まっています。
          全国さまざまな場所で生まれているユニークな福祉商品の魅力を伝えながら、
          商品開発のサポートもしている「con*tio」が、表現活動とはまた違ったアプローチが
          求められる商品づくりについて、その意義や可能性をお話しいただきます。
 15:00〜15:40 実践報告③「表現作品のアウトプット」
         樋口龍二(NPO法人まる、ふくしごと)

          「NPO法人まる」で、自治体や他団体と協働したプロジェクトの事例をもとに、
          テーマに応じたアウトプット方法をはじめとした企画の作り方をお話しいただき、
          「株式会社ふくしごと」の事例から、表現(アート)作品を仕事に展開していく
          ノウハウをお話しいただきます。
 15:40〜15:50 休憩
 15:50〜16:50  ディスカッション・質疑応答
          前半の事例発表から、気になった点や疑問などを出し合っていただきながら、
          講師同士でトークしていただきます。後半は、参加者からの質問を踏まえ、
          今後の課題や表現(アート)活動についての可能性を考えていきます。
 16:50〜17:00 終了あいさつ、アンケート回収
   <一時解散>
 18:00〜20:00 交流会(参加自由)
         ※ 会場近くのお店で交流会を行います。(会費:4,000 円)

講師

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山中理恵
障害福祉サービス事業所「ひまわりパーク六本松」職業指導員(福岡県)
1985年からインスタレーションを中心に創作活動に入る。2005年に福岡市植物園の清掃作業に従事する14人のメンバーの支援員となり、余暇活動の一環として「PEECE PLANT」というグループ名で展覧会発表を重ねる。2012年に開所したひまわりパーク六本松ではアートを作業として位置づけ、メンバーの制作支援、カレンダーをはじめとしたアートグッズのデザイン・制作を行っている。

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杉千種、山口里佳
「con*tio」主宰(東京都)
障害とアートを軸に活動するNPO法人のスタッフとして培った社会観をもとに、2014年に「con*tio」を設立。福祉の現場・ひとの魅力を引き出すためのサポート役として、主に関東の障害福祉やそのネットワークへの貢献を目指しています。 障害のあるアーティストの作品展示・販売、施設の商品開発やブランディング、イベントやワークショップなどさまざまな活動をコーディネートします。 星座という意味のラテン語をもとにしたユニット名は、社会に点在するたくさんの星をつなぎたいという想いから。クスっとできる小さなことを積み重ねていくことで、きっとわたしたちが暮らす世界は変わっていくのではないかと思っています。

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樋口龍二
「NPO法人まる」代表理事、「(株)ふくしごと」取締役副社長(福岡県)
障害福祉サービス事業所「工房まる」の運営と当時に、九州/福岡を中心に企業や行政、NPOと共同した企画展やイベントの開催を通じて、障がいのある人たちの表現を社会にアウトプットする環境を構築中。2015年2月には、障がい者の自立のサポートを目的とした「(株)ふくしごと」を地元福岡の企業やクリエーターたちと共同設立。既成の「福祉」「障がい者」といった概念を心地よく揺さぶり、障がいのある人たちに対しても柔軟に対応できる”まちづくり”としてさまざまな活動をおこなっている。2014年、「NPO法人まる」として「第22回福岡県文化賞(社会部門)」を受賞。

お申込み方法

下記の必要事項をご記入の上、下記の事務局までメール/FAX、または電話で 1月18日(水) までにお申し込みください。
なお、定員になり次第、申し込み終了とさせていただきますので、予めご了承ください
 1.お名前(ふりがな)
 2.ご所属・活動内容など ※勤務先、ボランティア活動先など
 3.ご住所(□ご自宅/□勤務先等)
 4.ご連絡先(電話/FAX/Eメール)
 5.講座終了後の交流会(□参加〈会費:4,000円〉)/□不参加)

*やむを得ない事情により、プログラムの一部を変更させていただく場合があります。
*お預かりした個人情報は、本セミナーの受付事務においてのみ使用させていただきます。
*交流会参加費(希望者のみ)は、当日受付にてお支払いください。

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お問い合わせ・お申し込み先

 「元気のでるアート!実行委員会」事務局(担当:吐合、安部)
  〒875-0041 大分県臼杵市大字臼杵72-137 さぽーとセンター風車内
  TEL:0972-63-5888 FAX:0972-63-0791
  E-mail genkiart@tulip.ocn.ne.jp