maru labは<障害>や<福祉>といった枠組みを超え、他者との違いを認め合える豊かな社会づくりのための情報発信サイトです。

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現在、福岡市役所1階ロビー内にて開催中の「fukuoka plus gallery」と同じく、福岡市が推進している「TOKIMEKI PROJECT」の一環として、「魅力的なコト/モノづくり〜ときめきマーケティングセミナー2013」と題した4回講座を開催する運びとなりました。

今回、企画委託を受けお話しいただく講師を考えていたのですが、ときめきプロジェクト実行委員会よりmaruの事例を話してほしいとの依頼があり、第1回目となる今回は『「工房まる」と「maru lab.」の仕事創出の事例から』と題して、当法人代表の樋口が講師を務めることとなりました。企画側ながら恐縮ではありますが、地元福岡でお話しするのは実は久しぶりなので楽しみでもあります。

魅力的なコト/モノづくり〜ときめきマーケティングセミナー2013
2006年に施行された障害者自立支援法(現:障害者総合支援法)によって、障がい福祉サービス事業所や地域活動支援センターなど障がいのある人たちが通う場の役割が変わりつつあり、工賃アップを図るために新たな仕事の展開を考えている事業所が全国的に増えてきています。
近年では、障がい者施設商品のクオリティなどを向上させる動きも盛んになり、福岡市が推進している「ときめきプロジェクト」などの動きから、施設商品のクオリティ向上や販路拡大などが注目されはじめています。
しかし、その一連の流れには、製造面における障がいのある人たちの特性を活かしたアイデアはもちろんのことながら、ニーズを調査する開発、販路を拡大する営業や販売管理、商品価値を伝えるブランディングやデザインなどの知識や人材をはじめ、働く対価である金銭を安定的に還元するシステムをつくることがとても必要となってきており、その現場で働く職員のスキルアップも期待され始めています。
そこで今回、そのような課題について学ぶ場として、4回の連続セミナーを開催します。
全国各地でさまざまな取り組みを行っている講師を招き、障がいのある人たちの仕事創出にまつわるさまざまな事例をお話しいただき、参加者自身が今後の活動に活きる知識を得るための実践ワークショップなども開催します。
また、デザインやマーケティングのノウハウ以外にも、「障がいのある人たちの仕事をどのように創出していくのか?」「ものづくりからどのような循環を生みだすのか?」といった、商品づくりに取り組む前に必要な考え方なども参加者のみなさんと学び合う場をつくりたいと思っています。
今回のセミナーでは、障がいのある人たちへの就労支援についてだけではなく、参加者同士のネットワーク構築も図り、さまざまな情報を共有することで、事業所同士または、地元企業などとのコラボ商品が生まれることを願っています。
このように、今回のセミナーでは、障がいのある人たちの仕事の可能性が広がると同時に、まちの「福祉力」の向上を目指し、多様性を包括できる地域づくりの一環としても考えたいと思います。

開催概要
講座名:「工房まる」と「maru lab.」の仕事創出の事例から
日時:2013年7月27日(土)13:30〜16:40(13:00より受付)
会場:ふくふくプラザ(福岡市市民福祉プラザ)5F視聴覚室[地図を開く
   福岡県福岡市中央区荒戸3-3-39 TEL 092-731-2929
講師:樋口龍二(NPO法人まる 代表理事/NPO法人エイブル・アート・ジャパン 理事)
参加対象者:福祉事業所/作業所職員、中間支援団体、その他興味のある方など
定員:70人
参加費:無料
主催:ときめきプロジェクト実行委員会
企画:maru lab. (株)C.E.Works

講座内容
南区野間にある「工房まる」。1997年に無認可の作業所として設立当初から「魅力的な場を目指し、障がいのある人たちと社会を心地よく結んでいく」という目的を掲げてきました。
障がいのある人たちと行う仕事の考え方や商品を製作する際の価格設定や製造業者との関わり方などをさまざまな事例を通じてお話します。
また、2007年の法人設立と同時に、障がいのある人たちと社会をつなぐ事業『コミュケーション創造事業「maru lab.」』の実践を紹介し、障がいのある人たちの存在を発信し役割を実感できるものづくりについてお話します。また、仕事に展開していく過程でのトライ&エラーなどのさまざまな事例も報告させていただき、後半は参加者からの質問を受け、アリヤ出版の藤野幸子氏にコーディネートいただき、参加者の質疑をもとに実践につなげられるようなディスカッションを行います。

講師
樋口 龍二(ひぐち りゅうじ)
NPO法人まる 代表理事/NPO法人エイブル・アート・ジャパン 理事
1974年生まれ、福岡在住。
1997年、染色会社在職中に福祉作業所「工房まる」と出会い、障がいのある人たちと社会をつなげるコーディネーターを目指し、即転職。作業所で障がいのある人たちとの日々の活動の中でさまざまな出来事を体感し、かれらの可能性を社会へ発信する活動を推進していく。
2007年に法人設立と同時に代表理事就任。近年では、東京・奈良のNPOと障がいのある人たちのアートを仕事にする「エイブルアート・カンパニー」を設立するなど、他団体と共同し九州/福岡を中心に障がいのある人たちの表現を社会にアウトプットする環境を構築するなど、既成の「福祉」「障がい者」といった概念を心地よく揺さぶり、柔軟に対応できる”まちづくり”としてさまざまな活動をおこなっている。

プログラム
 13:00〜13:30 受付
 13:30〜13:40 主催者あいさつ、オリエンテーション
 13:40〜15:00 事例報告(80分間)
         講師:樋口龍二
 15:00〜15:15 休憩
 15:15〜16:15 ディスカッション(60分間)
         コーディネーター:藤野幸子(アリヤ出版)
 16:15〜16:35 質疑応答
 16:35〜16:40 あいさつ、アンケート回収、2回目の告知など
 * やむを得ない事情により、プログラムの一部を変更させていただく場合があります。
   変更がある場合は、こちらからご連絡いたします。

 18:00〜20:00 交流会
          会場:ふとっぱら 天神総本店
             福岡市中央区天神2-8-22 ウエストサイド天神ビル8F
             TEL 050-5797-0632
          会費:3,000円

フライヤーのダウンロードはこちらから
 
(PDFファイル:4.5MB)

お申込み方法
次の申し込み事項を下記の事務局までメール/FAX、またはお電話で7月23日(火)までにお知らせください。
 1.お名前(ふりがな)
 2.ご所属・活動内容など ※勤務先、ボランティア活動先など。
 3.ご住所(□ご自宅/□勤務先等)
 4.ご連絡先(電話/FAX/Eメール)
 5.このセミナーをお知りになったきっかけ
 6.交流会(□参加/□不参加)
 * お預かりした個人情報は、本セミナーの受付事務においてのみ使用させていただきます。
 * 申込先着順となりますが、定員を上回った場合は福岡市内にお住まいの方,
   または福岡市内に勤務している方を優先させていただきます)

次回講座予告
開催日:2013年9月21日(土)〜22日(日)
時間:<1日目>13:30〜16:30(13:00より受付)
   <2日目>10:00〜17:00(9:30より受付)
会場:アクロス福岡 607会議室(6F)
講師:加藤未礼(おおきな木 代表/コミュニケーションデザイナー)<東京都>
   前川(伊原)亜希子(デザイナー/エイブルアート・カンパニー商品開発ディレクター)<東京都>
定員:各日50名
参加費:無料

ときめきプロジェクトについて
福岡市では、障がい者施設の商品が身近にあふれるまちをめざして、障がい者施設の商品の販売促進・PRなど様々な取り組みを行う「ときめきプロジェクト」を推進しています。
この度は利用者の工賃アップを実現するために、施設職員の皆様のスキルアップを目的としたときめきマーケティングセミナーを企画いたしました。この機会に是非ご参加いただき、今後の商品開発、販路拡大に活かしていただきたいと思います。

お申し込み/お問い合わせ先
maru lab.(NPO法人まる)<担当:樋口、船津丸>
 〒815-0041 福岡市南区野間3-19-26
 tel:092-562-8684 fax:092-562-8688
 mail:marulab@maruworks.org