maru labは<障害>や<福祉>といった枠組みを超え、他者との違いを認め合える豊かな社会づくりのための情報発信サイトです。

LifeMap2012

2007年度よりmaruが(財)福岡市文化芸術振興財団からの委託事業として行っているエイブル・アート事業。
いよいよ、2月4日(土)より企画展「Life Map -note-」を開催いたします。2011年12月に作家(柳田烈伸久門裕子泉山朗土)が被災地(宮城)へ赴き、現地の人々との出会い、コミュニケーション通して制作した似顔絵、絵日記と映像作品を展示します。例年通り、今回も作品展と同時にさまざまなイベントを企画しております。

Life Map
今回の「Life Map」は、東北(宮城)を舞台に
人と人とのアイダを描き留めた“note”を、絵画作品と映像で紹介します。
人と人にある気持ちや言葉のアイダ
人と場にある空間のアイダ
人とコトにある時間のアイダ
当然、そこにはそれぞれの差異があるから、なにかひっかかるはず。
そして、そのひっかかりに向き合う時間や距離をたどることが「Life Map」のねらいです。
――― 場の中に自分の存在を実感し、必要とされていることを確認すること。
――― 忘れてしまった感覚をなにげない日常の中でひとつひとつ気づくこと。
――― 表現を通じてやりとりすること。
この展覧会で、「一人ひとりの『地図』が、少しだけ塗りかえられる」
そんな小さな変化を期待します。

開催概要
【展覧会名】Life Map -note-
【開催期間】2011年2月4日(土)~3月25日(日) 10:30~19:30
※ 無休 入場無料
【会  場】ギャラリー アートリエ
福岡市博多区下川端町3-1 博多リバレイン 地下2階
【出展作家】柳田烈伸(工房まる)、久門裕子
【映  像】泉山朗土(recomemo workshop & studio.)
【関連企画】公開制作&似顔絵ワークショップ、ギャラリートーク、クロストーク
【主  催】(財)福岡市文化芸術振興財団、福岡市、NPO法人まる
【協  力】エイブル・アート・ジャパン
【問合せ先】文化芸術情報館アートリエ <(財)福岡市文化芸術振興財団>
〒812-0027 福岡市博多区下川端3-1 博多リバレイン 地下2階
TEL 092-281-0081 FAX 092-281-0114
E-mail plaza-a@ffac.or.jp

フライヤーのダウンロードはこちらから

(PDFファイル:3.0MB)

作家プロフィール
Yanagita
 

 
柳田 烈伸(やなぎた たけのぶ)
1980年大阪市生まれ。福岡県在住。幼少のころから絵を描くことが好きだったことから小学生の時に本格的に絵画を習いデッサン力を身につける。1999年より「工房まる」(福岡市南区)に所属。2005年に福岡県立美術館で開催された「工房まる」の作品展には絵画作品ではなく自らの意志でCG作品を出展。その後、絵画作品にも独自のスタイルが組み込まれ、2008年には、荒井良二氏・MAYA MAXX氏とのライブセッションに参加し、絵を描くことを本来の営みとして考えるようになる。さまざまな画材や技法を試しながら、水彩色鉛筆という現在のスタイルに辿り着き、2009年、初個展「ヒトノカタチ」を開催。絵を描くことに不便ともいわれる不随運動のある手で描いた線を軟らかく表現するのが彼の作品の特徴でもある。

Hisakado
 

 
久門 裕子(ひさかど ゆうこ)
1983年福岡市生まれ。福岡県在住。
筑陽学園高等学校デザイン科卒業。東京造形大学造形学部美術学科彫刻専攻卒業。
2005年『ふれる彫刻展』、2006年グループ展『to:l ∞ chica』に参加。
2011年『ギャラリーアートリエの公募展-PRESENT-』に入選し、個展『7ヶ月間の記録~ここに存在したことを留めておきたい』を開催。
現在、ドローイングと立体作品を中心に活動を行っている。

Izumiyama
 

 
泉山 朗土(いずみやま ろうど)
recomemo workshop & studio代表
1974年東京生まれ。武蔵野美術大学卒後、現代美術作家、柳幸典に師事。
2004年映像制作を主体としたrecomemo workshop &studio設立。これまで日比野克彦、藤浩志、中ハシ克シゲ、小沢剛などの制作ドキュメントを制作。アートプロジェクトの企画や記録のほか企業プロモーション制作などを行っている。
2008年よりSusan Norrieの映像作品撮影監督をつとめ、これまで”SHOT”, ”TRANSIT 2011″がEdinburgh International Festival 2009/ 横浜トリエンナーレ 2011に出展。

企画イベント
公開制作&似顔絵ワークショップ
日 時:2012年2月11日(土・祝) 13:30~17:00
会 場:ギャラリー アートリエ
参加費:無料
ゲスト:柳田 烈伸、久門 裕子
今回の出展作家「柳田 烈伸」と「久門 裕子」が個々の制作スタイルで似顔絵を描きます。
同時に参加者同士で壁面に似顔絵を描き合うワークショップも開催します。

ギャラリートーク
日 時:2012年2月25日(土) 14:00~15:30
会 場:ギャラリー アートリエ
参加費:無料
話し手:柳田 烈伸、久門 裕子、泉山 朗土、津田 三朗
聞き手:樋口 龍二
今回の出展作家に出演いただき、宮城での作品制作エピソードや
現地での出会い/体験から作品制作への思いなどをお話しします。

クロストーク
日 時:2012年3月2日(金) 19:00~21:00
会 場:あじびホール(福岡市アジア美術館 8F)
参加費:無料
パネラー:古賀 知夫(社会福祉法福岡ひかり福祉会 かしはらホーム 施設長)
田北 雅裕(九州大学大学院 人間環境学研究院 講師)
泉山 朗土
昨年3月11日に起きた東日本大震災から、幾度も東北へ足を運んでいる方々を招き、
被災地でのそれぞれの関わり方から、「人」や「場所」の役割について
参加者のみなさんとディスカッションする場を設けます。

エイブル・アート事業について
2004年にギャラリーのオープニングを飾る展覧会として「エイブル・アート~可能性の芸術」展を開催し、以来年度ごとにエイブル・アートのムーブメントを紹介する展覧会を開催してきました。
当財団は「アートを通じて人と人をつなぐ」というミッションを持っていますが、エイブル・アートの数々の試みは、まさにそれがなければつながることのなかった人と人をつなぐ活動として、取り組んでいくべき事業だと考えています。
また、多様性を許容する地域社会に向けて「違い」について思いをめぐらせるきっかけとなったり、「違い」は豊かさだと発見できるような機会を提供していくことを目指しています。
福岡には福祉やアートの枠を飛び越えて、自分たちの暮らす街の状況に果敢に働きかける人たちがいて、それぞれおもしろい活動を行っています。
展覧会やトークイベント、公演を通じてその活動を知ってもらい、彼ら同士、あるいは彼と見に来た人たちがつながる場を、これからも作っていきたいと思います。

財団法人 福岡市文化芸術振興財団

今回で5回目の開催となる企画展「Life Map」は、2011年12月に作家が被災地(宮城)へ赴き、現地の人々との出会い、コミュニケーション通して制作した似顔絵、絵日記と映像作品を展示します。
震災から10ヶ月が経とうとしている被災地では、さまざまなボランティア活動が行われていますが、現在はコミュニティスペースをつくる動きが高まっています。それは、人と人が対話をする場の構築であり、その対話から他者とのつながりをつくる場であり、また、自らの役割を見出す場でもあります。
滞在した6日間で、現地の方々からは「今では未来に向けての考え方しかしていない」と良く耳にしました。しかし、遠方にいる私たちは未だ「支援」というカタチで被災地を見つめているような気がします。このような状況を突き止めると、いわゆる「障がい者」と「健常者」と同じような関係に感じてしまいます。つまり、必要なのは「頑張ろう」という掛け声ではないということなのです。
本展は「障がい者」といわれる人々の表現から、「人」や「社会」を主として開催している企画展です。今回は、従来の「福祉/障がい」と「社会」のアイダを超えた、人と人のアイダをつなぐことから“生きる”ことについて見つめなおす時間を提供したいと考えています。