昨年度の「バラエティ・アート・フェスタさが2013」での開催に引き続き、今回も九州各地で障害のある人たちの創作・表現活動に関心のある方を対象としたセミナー「アート活動が生みだす新たな価値と可能性」を佐賀市で開催いたします。
近年、全国各地でアート活動を取り入れる福祉事業所も多くなり、Tシャツやカレンダーなど施設のオリジナル商品として商品展開を進めている施設や、障害のある人たちの表現作品を企業などへ売り込み仕事を創出する中間支援団体も増えてきています。
また、行政主体で事業化を推進している地域も増えつつあり、「アート活動を仕事に展開」する動きが注目されはじめています。
そこで今回は、九州各地で先駆的活動を行われている方々を講師に招き、障害のある人たちとのアート活動の取り組みについての事例をはじめ、そこで新たに生まれた価値や可能性についてお話いただき、後半のディスカッションでは参加者の質疑をもとに、今後の課題や可能性について学び合う場を構築したいと考えています。表現活動を通した新しい「文化」や「福祉」の創造に関心のあるみなさまのご参加を心よりお待ちしています。
開催概要
【日 時】2014年10月19日(日)13:00〜17:15(12:30より受付)
【会 場】佐賀市文化会館 大会議室 [地図を開く]
佐賀市日の出1-21-10 TEL:0952-32-3000
【対象者】九州圏内の福祉事業所/作業所職員、美術関係者、教育関係者、行政職員、
学生、アート活動に興味のある方など
【定 員】100人
【参加費】無料
主催:佐賀県 企画:maru lab.
プログラム
12:30 受付
13:00 主催者あいさつ、オリエンテーション
13:10 基調講演「僕は僕のままでいるしかないのに、何を変われと言うんだろう」
福森伸(しょうぶ学園)
14:10 事例報告①「アートを仕事に展開する」
原田啓之(JOY倶楽部)
14:50 休憩
15:00 事例報告②「市民発NPOの挑戦」
城島薫(TSUNAGU FAMILY)
15:40 事例報告③「関係を築くアート活動の可能性」
樋口龍二(maru/エイブルアート・カンパニー)
16:25 ディスカッション、質疑応答
17:15 閉会
<一時解散>
18:30 交流会
※ 会場近くのお店で交流会を行います。(会費:3,000 円)
講師
福森伸 しょうぶ学園施設長/工房しょうぶ主宰(鹿児島県)
1983年より障害者支援施設「しょうぶ学園」に勤務。木材工芸デザインを独学し、自らも制作者の一人として1985年に木工、陶芸、和紙、絵画、造形活動を中心とする「工房しょうぶ」を設立。1996年には、木工作家として個展を開催。特に2000年頃より縫うことにこだわってプロデュースした「nui project」は、アメリカ他日本各地で障害者の作品が高く評価されている。また、音パフォーマンス「otto&orabu」・家具プロジェクト・食空間コーディネートなど「衣食住+コミュニケーション」をコンセプトに、工芸・芸術・音楽等、新しい「SHOBU STYLE」として、2013年グッドデザイン賞を受賞。知的障害をもつ人のさまざまな表現活動を通じて多岐にわたる社会とのコミュニケート活動をプロデュースしている。
原田啓之 JOY倶楽部副施設長(福岡県)
2002年よりJOY倶楽部に勤務。主にアトリエブラヴォを担当。アトリエでは、メンバーが「絵画」「デザイン」「陶芸」などを行い、その作品や過程を「仕事」と位置付けることに尽力。メンバーが社会へ飛び出し活動できるよう、自由に描くだけでなく、クライアントの注文に合わせた制作も行えるようハード、ソフト面において環境整備を行っている。今では、作品が看板やデザイン、広告として社会の中で流通。ライブペンティングも日本各地のほかNYでも実施。その他にメンバー主体のワークショップやアパレルなどとのタイアップ企画などをメンバーと楽しみながら進めている。アート活動を仕事に結びつけ、そのことがメンバーの生活支援へ繋がるよう毎日模索している。
城島薫 NPO法人TSUNAGU FAMILY 代表理事/(株)パパスアンドママス代表取締役社長(長崎県)
障害者支援は、多くの人がちょっと気になっていること。だけど実際にはどう行動してよいのかわからずに、芽生えた思いはそのまま胸にしまわれている。そのことを、とてももったいないと感じていました。多くの人「ちょっと気になる」「これしかできない」をつないでいけばいろんなことが実現していくと思い、2012年に「TSUNAGU FAMILY」を設立。具体的な活動として、障害者アートを活用した商品開発、障害のある人、ない人がいっしょに絵を描く「アートワークス」、商業施設でのアートイベントなどを開催。
樋口龍二 NPO法人まる 代表理事/NPO法人エイブル・アート・ジャパン理事(福岡県)
1998年に染色会社勤務中に「工房まる」と出会い、障害のある人たちと社会をつなげるコーディネーターを目指し、即転職。翌年には、福岡でネットワーク構築後「エイブルアート福岡」を設立し、障害のある人たちの表現活動をもとに新たな価値観を提示する活動を行う。2007年には法人設立と同時に代表理事へ就任。現在では「工房まる」で培った経験を活かし、法人設立と同時に新たに「コミュニケーション創造事業」を設立。現在では、福岡(九州)を中心に障がいのある人たちの表現活動と社会をつなぐ中間組織として、また、社会との新しい関係をつくるため、「福祉」をキーワードに社会をデザインする活動を行っている。既成の「福祉」「障害者」といった概念や価値観を揺さぶり、柔軟に対応できる”まちづくり”を提唱している。
お申込み方法
次の申し込み事項を下記の事務局までメール/FAX、またはお電話で10月15日(水)までにお知らせください。
なお、申込みは先着順となり定員に達し次第締切りますので、予めご了承ください。
1.お名前(ふりがな)
2.ご所属・活動内容など ※勤務先、ボランティア活動先など。
3.ご住所(□ご自宅/□勤務先等)
4.ご連絡先(電話/FAX/Eメール)
5.このセミナーをお知りになったきっかけ
6.交流会(□参加/□不参加)
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お問い合わせ・お申し込み先
maru lab.(NPO法人まる)
〒815-0041 福岡市南区野間3-19-26
TEL:092-562-8684 FAX:092-562-8688
E-mail marulab@maruworks.org